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■Glasscloudを使うためのクライアント環境の設定 オンライン資格確認の連携の前提と必要な環境について



ここでは、オンライン資格確認の連携の前提と必要な環境についてご案内します。
ご案内の内容はレセプトシステムと連携する場合においてとなり、オンライン資格システムを独立して単独利用する場合は、 スイッチングハブなどで上流で分岐すれば充足するケースもあります。

[前提]
[必要な環境]
[おすすめのハードウェア・サービス]
[付記]


◆[前提]


リーダー端末などハードウェア、 オンライン資格システムの開通から日々の運用において、業者選定や契約はお客様の方で行っていただく必要があります。
各事業所ごとに電子証明書の更新などもあり、こういった数年ごとの更新管理作業もGlasscloudはお受け出来ません。。


◆[必要な環境]


連携には、カードリーダと繋がった資格確認端末にある共有フォルダを、 GlassOrcaなどが動いている端末から閲覧 編集出来る環境が必要です。
この共有フォルダ(OQSという名称)は各ベンダーに依存しない業界共通仕様となります。

Glasscloudがサポート出来るのは、この環境が出来上がって以降になります。

共有フォルダの設定自体は容易ですが、問題となるのは、資格確認端末は、オンライン資格用の特殊なネットワークに繋がっており
通常のインターネットに繋がっているGlassOrcaとは別であり、別セグメントにある端末どうしでアクセ ス可能にしなくてはならない点です。

連携には、院内のネットワークが、「オンライン資格用と通常インターネットとの同時成立が必要」ということになります。

以下の実現方式があります。

・ルーターを2つ用意し、VLANなどでそれぞれのネットワークセグメントをつなぐ。

・LANポートが2個あるPCでそれぞれのネットワークセグメントに接続する。
ノートパソコンでよくある、無線対応と有線LANポート両方あるPCであれば可能でしょう。

イメージ図



自力でなさる上記設定を行うことも可能ですが、ネットワークについての知識が必要と存じます。
※GlassOrcaと連携せずに、単独にオンライン資格システムのみを使うというユーザもいますが、 そちらの場合、患者情報などはオンライン資格システムの画面越しに、GlassOrcaに手で打ち込みます。



上記が環境構築が完了した後は、弊社の方でリモートなどのサポートが可能となり、オンライン資格システムのスタートとなります。

オンライン資格端末と弊社Glasscloudサーバ間を仲介するプログラム(通常GlassOrcaが搭載しているパソコンにインストール)が新たに必要です。 (このプログラムはWindows対応のみ)


最上流にあるハブは、ルータ機能のないスイッチングハブです。ハブも高価な製品もありますが、比較的廉価な一般的製品で問題ありません。

既存のルーターでは、VLAN対応が製品として備わっているか確認ください。そのまま使える場合もあります。
廉価なルータの場合、VLAN対応がない製品もあります。



◆[おすすめのハードウェア・サービス]


VLAN対応ルータは製品として多くありますが、お薦めは以下の製品です。
■YAMAHA製 RTX1220
RTX1220
YAMAHA製 RTX1220 製品情報



・オンライン資格システム本体のおすすめの導入業者

@OnDemand 接続サービス

NTT東日本サービス

NTT西日本サービス

上記のサービスは、オンライン資格単独システム開始と他システム連携のためのVLANの上述のネットワーク構築までを行います。


◆[付記]


ルータやネットワーク構成については、現地に行かないと判然としないことが多いですが、弊社のサービスは、一律、お客様の現地に行くということを行ってございません。
そのため、本件のようなルータやネットワーク構成にあたる部分ではお力添え出 来ない場合が多くなります。

平素サポートしているAnyDeskのリモート操作はインターネット接続が出来ていることが前提になりますが
本件の場合、インターネットが繋がらない状態からのサポートとなることが想定され、弊社のサポートの手が届かなくなります。

また、仮にインターネット接続状態でも、ルータに関わる作業は、リモートから 行うのは危険性が高いので原則しておりません。
リモートでルータの設定を行い、何らかのミスや想定違いの設定をこちらがした場合、その時点で院内全体のインターネット接続が落ち
リモート操作も出来なくなり、お客様に多大な迷惑をおかけしてそのまま放置という事態が起こる、といったことも考えられるためです。

大変恐れながら、技術的な知識や方法をお伝えしたり、相談に応じることは可能ですが、実際の作業となると弊社は行うことが出来ません。


オンライン資格確認の連携の前提と必要な環境についてのご案内は以上で終了です。


[作成日 2025/02/25]